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【スタッフのつぶやき】惑星

こんにちは。
天王寺教室の鏡畑です。

さて、惑星と聞くとみなさんは水金地火木土天海と各惑星のことはご存じでしょうが、そもそもなぜ「惑星」と呼ばれているかはご存じでしょうか?(ここでは太陽系の惑星を惑星と呼ぶものとします)

昔から、星についての研究は進められていて、それを起因に地動説や天動説が唱えられてきました。
多くの星が年間を通じて東から西に移動しているように見えていた(いわゆる年周運動ですね)のですが、中には西から東に進んだり、東から西に進んだり、止まったりと複雑な動き方をする星が出てきました。
これらの星のことを昔のギリシア人は[Planeo:さまようもの]と名付け、日本語では惑星と訳されたわけです。

実は、惑星は年間を通じてほとんどが西から東へ移動しているように見えます。これを順行(じゅんこう)といいます。これは公転周期の差と太陽からの距離の違いに起因するわけですが、太陽からの位置関係によっては東から西に逆に進むときもあります。これを逆行(ぎゃっこう)といいます。また、進む向きが変わるときには止まっているように見えるときもあり、これを留(りゅう)といいます。
すべて「見かけの現象」であり実際に逆向きに進路を変えているわけではありません。説明し始めるときりがないので、詳しくは参考サイトを読んでみてください。

さて、この逆行・留という現象は珍しいとまではいきませんが、いつでも見れる現象でもありません。
ちょうど今、火星が順行から逆行に転じようとしており、明日9/10に留を迎え、以降逆行に転じます。
肉眼ではなかなかわかりにくい天文ショーですが、無数にあるすべての星が同じように動いているわけではないことを天体望遠鏡だけで発見した昔の人は、やっぱりすごいですね。

参考サイト:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/phenomena.html
国立天文台の「こよみ用語解説」より天象の節
参考文献:ニューステージ地学図表(浜島書店)

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