【スタッフのつぶやき】地震と雲
27年前の1/17に阪神淡路大震災が起きました。
先日3/16には、東北関東を中心に震度6強を記録する大きな地震が発生しました。
阪神淡路大震災以降、我々関西圏に住む者にとっても地震は身近なものとなり、今後も十分に警戒する必要があります。
では、地震の予知は可能なのでしょうか?
現状ではなかなか難しいようです。「数年以内に日本のどこかでマグニチュード5ぐらいの地震が起こる可能性がある」程度の予知はできても、これではあいまい過ぎてあまり意味がありませんよね。
日付や場所、規模を正確に予知(予言?)できる科学的根拠を人類はまだ持ち合わせていないのです。
しかし大きな地震の後によく耳にするのは
「そういえば3日前に珍しい雲が出てた」とか「何か普段と違う出来事があった」というウワサです。
いわゆる「地震雲」と呼ばれるものは存在するのでしょうか?
ネット検索をかけてみると、数えられないくらいの種類の地震雲がヒットします。
しかしこれらは、すべて気象学で発生メカニズムが説明できるもので、地震との関連性を科学的に証明できるものはないそうです。
気象庁のホームページhttps://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq24.htmlにも、現時点では科学的に結び付けられる根拠はないと記されています。
そもそも日本は地震の多い国。年間2,000回、震度4以上も50回ぐらい起こる土地です。ほぼ毎日どこかで地震が起こっているなら、常に地震雲が出ているはずですよね。
珍しい雲と大きな地震、人は何かしら人智を超えた事象を結び付けたがる生き物なのかもしれません。
ちなみに地震雲で検索しても出てくる珍しい雲「彩雲(さいうん)」というのを知っていますか?
雲の一部が虹色に見える現象です。特定の気象条件が揃えば比較的よく見られる現象なので、たまには天気の良い日に空を見上げて探してみても良いでしょう。
地震発生のメカニズムについては、子供向けのページもありますので参考になさってください。
地震調査研究推進本部 地震キッズ探検隊
https://www.kids.jishin.go.jp/index.html