先日、ある男子高校生と雑談をしていたところ、「ビットコインのマイニングをやっています。後輩の中学生にも、何人もやっている子がいますよ。未成年なので取引所に口座を持てないんですが、そのへんもいろいろ……」と言われました。

　日本の教育はお金や社会の仕組みに関する内容があまりにも少ない、なんて言われたりもしますが、情報が得やすくなった現在においては、中高生でも自分たちで情報を集めてそういった行動にまで至れてしまうのかと関心してしまいました。私が中高生だった頃の周囲には、殖財のことを考えている同世代なんていなかったですから……。

　もちろん私からも、知っている限りの、リスクや税のことなどを伝えたのですが、その点においても、彼のほうが細かく調べ尽くしている様子。
　生まれたときからインターネットの環境があって、分からないことは周囲の大人からだけでなく（むしろ周囲の大人が最先端の情報に疎いケースが多い）、完全な他人から自由に情報を得られる今の社会環境を、大人として、ましてや教育業界で子どもたちとかかわる身として、十分に理解しておかねばと改めて思い知りました。

　姫路教室　　宇崎