【スタッフのつぶやき】まるで北風と太陽のような。
また、中高生の期末テストが近づいてきています。
テストの点数を上げる手段としては、塾に通う・別のテキストを参照する・かける時間や環境などを再考する、といった、いかにも勉強直結というものがイメージしやすいですが、そうではない方法もあります。
昔、ある知り合いの家庭教師が言っていたことを、今でも覚えています。生徒は中学生の男の子です。
「90分の授業のうち、ほとんどの時間は、一緒にテレビゲームで遊んでいる。その子には『成績が悪くなったら一緒にゲームできなくなっちゃうよ』と言ってある」
一人っ子で、一緒に遊んでくれる相手を求めていたその子は、その家庭教師とゲームで遊ぶことをすごく楽しみにしていたそうで、関係を維持するために勉強を頑張り、成績は向上していきました。
当時は、そんな方法は絶対にダメだ!と思っていましたが、改めて考えると、なんとも賢いというか考えさせられるというか。
結果として、その子は、言われたことをやるという受動的な形から、自分で勉強するという能動的な形に踏み出すことができ、さらに結果も付いてきたと。
その家庭教師がやったことは、「その子にとっての勉強を、目的ではなく手段に変える」だったと言えます。
ニンジンをぶらさげる、と言えば言葉は悪いかもしれませんが、家でご家族から声をかけられる際、ただ「勉強しなさい!」と言うのではなく、勉強の先にご褒美でも用意してあげると、前向きなメンタルの変化が生まれるかもしれません。……というお話でした。
姫路教室 宇崎