【スタッフのつぶやき】完璧
学生や社会人に向けたテストを行う機会があります。
その中で漢字の問題として出題することの多いのが、「完璧」の書き問題です。
経験上、2人に1人は間違えます。
間違える人は全員が「完壁」と書きます。そして、それが正しいと思い込んでいます。
正しくは、「完璧」ですね。下にあるのは「土」ではなく「玉」です。
言葉の由来の細かい説明はここではカットしますが、要は、璧とは特別な宝石(宝物)のことを指し、それを無事に自国に持ち帰ったという中国の故事から、「完璧」という言葉ができたそうです。
なお、ここで璧を守り抜いた人こそが、藺相如(りんしょうじょ)です。中国の歴史に詳しい方や、漫画「キングダム」あたりを読まれている方ならピンとくる名前ですね。
また、璧を盗ろうとした、秦王に対しての藺相如の怒りの態度が、「怒髪天を衝く」という別の故事成語を生むことにもなります。
覚えにくい言葉やことわざなんかは、由来を知ったりすることで、覚えやすさが格段に変わることがあります。
少なくとも、きっとこの記事を読まれた方は、これからは「完璧」で「土」を書くことは無くなるはずです。
ユリウス姫路教室 宇崎