【スタッフのつぶやき】焼き芋が甘いのはなぜ?「さつまいも」の科学と歴史
みなさん、こんにちは!
ユリウス西宮北口教室の棚町です。
9月中旬になり、朝晩は少しずつ涼しい風が吹く日が増えてきましたね。
秋といえば「食欲の秋」。その中でも、ホクホクで甘い「焼き芋」が美味しい季節です。
突然ですが、みなさんは「さつまいもは、生でかじってもあまり甘くないのに、じっくり焼くとなぜあんなに甘くなるのか」を知っていますか?
また、なぜ「さつま(薩摩)」という名前がついているのでしょうか。
今回は、身近な秋の味覚「さつまいも」に隠された、理科と社会の面白い秘密をご紹介します!
🍠 秘密は「だ液」と同じ!?甘さのメカニズム
生のさつまいもは、砂糖のような強い甘み成分ではなく、主に「デンプン」という栄養でできています。
では、なぜ焼き芋にすると蜜が出るほど甘くなるのでしょうか?
鍵を握っているのが、さつまいもの中に含まれる「分解酵素(アミラーゼ)」です。
○じっくり温めると働き出す
さつまいもが約65℃〜75℃になると、この酵素が一気に活発になります。
○デンプンを「甘い糖」に変える!
酵素がデンプンを細かく分解し、甘みたっぷりの「糖」に変えてくれます。
これは、私たちがご飯をよく噛むとだ液の力でだんだん甘くなっていく仕組み(理科の「消化」の単元)とまったく同じです。電子レンジで一気に加熱するよりも、石焼き芋のように低温でじっくり焼いたほうが甘くなるのは、この酵素がたっぷり働く時間を取れるからなんですね。
🗺️ なぜ「薩摩」芋?飢饉から人々を救った歴史
社会(歴史)の授業でも登場しますが、さつまいもの原産地は遠く離れた中南米です。
大航海時代を経て中国(唐)から沖縄(琉球)へ伝わり、当時は「唐芋(からいも)」などと呼ばれていました。その後、鹿児島(薩摩藩)から全国へ栽培が広がったことから「さつまいも」と呼ばれるようになります。
江戸時代、8代将軍・徳川吉宗の「享保の改革」のころ、蘭学者の青木昆陽(あおき こんよう)が痩せた土地でも育つさつまいもに注目して全国へ普及させ、大飢饉(ききん)から多くの人々を救いました。
普段おいしく食べている焼き芋ひとつをとっても、そこには理科の「消化・酵素」や社会の「歴史・人々のくらし」の知識がぎっしり詰まっています。
「どうしてこうなるんだろう?」と日常の身近なものに疑問を持つことが、学びの第一歩です。気になることの仕組みや歴史を調べてみると、普段の勉強ともつながって新しい発見があるかもしれませんね!
勉強の合間には、おいしい秋の味覚でホッと息抜きをしながら、実り多き秋にしていきましょう!






