【スタッフのつぶやき】 百武すい星大接近
1996年3月25日、百武すい星が地球に大接近しました。その距離0.1au。「au」というのは地球と太陽の平均距離を1とした単位で「天文単位」と呼ばれます。
0.1auがどれほどの距離かというと、地球から一番近い惑星である金星よりも近くを通過したことになります。(分かりにくいかもしれませんが、めっちゃ近いです)地球にぶつかっていたら...
さて、この彗星、実はほとんどが氷でできているのをご存知でしょうか。太陽に近づくと熱で溶けて、ガスと塵を宇宙空間に放出します。これが太陽風によって引き伸ばされて尾を作るのです。
また、放出された塵は後に流星群の元となり、地球がここを通る時、流れ星となって再び輝くわけです。星が新たな星を作るわけですね。すごく素敵なお話だと思いませんか?
彗星が輝き始めるのは太陽に近づいてきてから。どのくらい輝くのか、どのように見えるのか、予測するのはすごく難しいそうです。生きている間に、素敵な彗星が見れるといいですね。
百武すい星の写真(国立天文台のページに飛びます)
https://www.nao.ac.jp/gallery/comet-hyakutake.html
天王寺教室 教室長 鏡畑