【スタッフのつぶやき】お家でできる理科実験
今回は、お家でできる簡単で楽しい理科実験を紹介しましょう。
お父さんやお母さんと一緒にやってみてくださいね。
(用意するもの)
100円ショップで売っているお掃除用の「クエン酸」と「重曹(じゅうそう)」
スプーン、できれば漏斗(ろうと)、風船
500mlのペットボトル、水(水道水でOK)
(手順①)
ペットボトルに半分ぐらい水を入れ、そこに重曹(じゅうそう)をスプーン1杯ぐらい入れてください。
ろうとを使うと楽ですが、お掃除用の重曹(じゅうそう)なので、後で他に使用するのであればよく洗ってくださいね。
それでも不安という方は、いらない紙で円すいを作っても(セロテープで簡単にとめるだけ)代用できます。
スプーンも同様によく洗えば問題ないですが、気になる方は100円ショップのものを新たに購入するか、だいたいスプーン1杯分ぐらいの量を目分量で直接入れても大丈夫です。(今回はあまり正確な量を計る必要はありません)
(手順②)
ペットボトルにフタをしてよく振って重曹を溶かしてください。
(手順③)
風船の中に手順①と同様にクエン酸をスプーン1杯分ぐらいの量を入れてください。
重そうを使ったろうと(紙の円すい)のままで大丈夫です。洗う必要はありません。この段階で重そうとクエン酸が混じっても問題ないです。むしろ、ぬれているとクエン酸がベタついて上手く風船に入りません。
(手順④)
ペットボトルに風船をセットします。
この時、風船の中のクエン酸がペットボトルに落ちないように注意してください。
これで準備完了!
(手順⑤)
お父さんやお母さんと「10,9,8,7,6…」とカウントダウンして「ゼロ!」で風船の中のクエン酸を一気にペットボトルに落としてください!
はげしく反応します!
(手順⑥)
風船が大きくふくらむ…ということは、何か気体が発生していますね!
またペットボトルもさわってみてください…冷たくなってるはずです。
風船がふくらむのが止まったら、ペットボトルの中の水を観察してみましょう。
どこかで見たことがありませんか?サイダーみたいですね。
でも飲んではいけません!お掃除用ですから!
そう、発生したのは二酸化炭素なので、炭酸水ができています。
今回はお掃除用の重曹(じゅうそう)とクエン酸を使用したので飲めませんが、食品用のクエン酸や重曹(ベーキングパウダー)を使って、砂糖を加えればサイダーができます。
今回の実験は、クエン酸(酸性)と重曹(アルカリ性)の中和反応ですが、中和反応では発熱することが多い中、温度が下がるのは吸熱反応が起こっているからです。
ユリウスの理科実験教室では、メスシリンダーや上皿てんびんを使って正確に計量、追加実験も行って、なぜこのような結果になるのか色々と考察しています。興味をお持ちの方はぜひ天王寺教室までご連絡ください。
(保護者の皆さまへ)
今回の実験の注意点としては、
①扱う薬品(クエン酸・重曹)がお掃除用なので、お子様がなめないように気をつけてください。
また実験後に出来上がった炭酸水も飲まないようにしてください。
②ろうと、スプーンについては、実験で使用した後に食用として使用される場合はよく洗ってください。
気になる場合は、紙で円すいを作る、目分量でだいたい入れるという方法でお願いします。
③風船をペットボトルから外す場合は、勢いよく飛んでしまう場合があります。この時、中にクエン酸が残っていると飛び散ることもありますので、風船の口を指でしっかり閉じながら外してください。
④実験で作った炭酸水は、そのまま洗面台等で流して大丈夫です。