天王寺教室

【スタッフのつぶやき】東京馬車鉄道開業

こんにちは。天王寺教室の鏡畑です。

今からちょうど140年前の1880年6月25日、東京の新橋~日本橋間に日本初の馬車鉄道である東京馬車鉄道が開業しました。馬車鉄道とは、動力に電気や燃料の代わりに馬を使う鉄道のことです。
明治の時代、蒸気機関車や電車が高価で珍しかったころには、すでに普及していた馬が動力の代わりになっていました。

ところで、JRや私鉄で線路の幅が違うというのはご存知でしょうか?
主にJRの在来線に採用されているのが線路幅1067mmの狭軌(きょうき)、
主に私鉄に採用されているのが線路幅1435mmの標準軌と言います。
当然幅が広い方が、高速走行に有利です。
ですので、同じJRでも新幹線は線路幅の広い1435mm標準軌を採用しています。
新幹線が開業する直前、大山崎~上牧間で道床を固めるために新幹線のレールを先に阪急電車が走っていたというのは有名な話ですね。

しかし、そこまで速く走らない場合、線路幅が狭い方が建設費が安くつくので、例えば三重県のローカル線である三岐鉄道や富山県の黒部の山間を走る黒部峡谷鉄道(トロッコ列車)では、より狭い線路幅762mmを採用しています。

では、この馬車鉄道にはどの線路幅が使われたのか?
馬車鉄道には線路幅1372mmが採用されました。イギリスの一部地域では採用されていましたが、世界的に見てもあまり採用例がありませんでした。このことから1372mmの線路幅のことは俗に「馬車軌間」とも呼ばれています。
なぜ、この馬車軌間が採用されたかは定かではありませんが、東京の多くの路面電車にこの馬車軌間が採用されました。しかし、時代が進むとともに路面電車がどんどん廃止され、馬車軌間の線路はどんどん姿を消していきました。

いまでは、世界でも東京の京王線・都営地下鉄新宿線・都電荒川線(都電最後の路面電車)・東急世田谷線(東急最後の路面電車)・北海道の函館市電でしか見ることができず、世界的にかなりレアな存在となっています。鏡畑もまだ乗ったことも、見たこともありません。

普段使っている鉄道の線路でもいろんな種類があるのですね。
皆さんが普段乗っている路線は、狭軌でしょうか?それとも標準軌でしょうか?

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標準軌を採用している阪堺電車(松虫電停にて)

v7waqf7fQBaCP7sjZ05LUA狭軌を採用しているJR西日本(福知山線 藍本~相野間にて)

※おまけ1
馬車軌間を採用している京王線に「聖蹟桜ヶ丘(せいせきさくらがおか)」という駅があります。この街はちょうど15年前に公開された、スタジオジブリのアニメーション映画「耳をすませば」の舞台になっており、駅の放送メロディには、映画の主題歌である「カントリー・ロード」が採用されています。駅を出ると、映画の冒頭でヒロインの月島雫が牛乳を買って出てきたファミリーマートや、図書館への近道の階段も実際に存在するそうです。モデル地を紹介する案内マップもあり、まさに「耳すま」の町となっています。

「耳をすませば」の実写映画化も決まっており、二人の10年後も交えたオリジナルストーリが描かれるとか。こちらも楽しみですね。

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