天王寺教室

【スタッフのつぶやき】台風

こんにちは。
天王寺教室の鏡畑です。

いよいよ夏本番。午後になると、もくもく育つ積乱雲(入道雲)が夏を思わせますね。
さて、夏と言えば夏期講習!夏祭り!かき氷!流しそうめん!岩牡蠣!と、さまざまな風物詩がありますが、個人的に夏と言えば「台風」です。
警報が出ればお休みになるので、子どもたちにとってみればある意味ありがたい気象現象ですが、暴風や大雨は時に人命を奪う人類にとっては脅威ともなる気象現象です。
そんな台風についてのプチ講座を。

~地域によって呼び方が違う~
「台風」「ハリケーン」「サイクロン」これらは全て発達した熱帯低気圧のことを指しており、どこにいるのかによって名称が変わります。太平洋西部にいれば台風。太平洋東部にいればハリケーン、インド洋にいればサイクロンになります。
例えば、北東太平洋で発生した熱帯低気圧が発達するとハリケーンになりますが、これがだんだんと西進して、東経180°を超えて北西太平洋にやってくると台風に変わります。越境台風と呼んだりもします。

~台風は自分で動けない~
台風は、自分自身では動くことができません。時期によって進むコースがある程度決まっていますが、これは時期によって偏西風や高気圧の配置がある程度決まってるからです。台風は偏西風や周りの高気圧の配置によって進むコースが決まり、台風単体では動くことができないのです。

~台風が来る前は空が不気味になる~
俗に「赤やけ」と呼ばれていますが、台風が来る前の日の夕方、空はとてもきれいな夕焼けになります。
その夕焼けはだんだんと赤みを帯びていき、こんなきれいな夕焼けは久しぶりだなと思うほど美しい夕焼けが空を彩ります。しかし、赤やけが美しいのはここまで。普通の夕焼けなら、オレンジと青の見事なグラデーションが空を彩り、だんだんと暗くなっていきます。
しかし、赤やけの夕方、時間を追うごとに空は赤色から、不気味な紫色へと変化します。
そして、見事なグラデーションを見せることもなく、この世の終わりのごとく、あたりに暗闇が訪れます。
これは、太陽の高度、空気中に含まれる水蒸気量と、上空の雲の形が影響しています。詳しい話は割愛しますが、台風が来る前日の夕方は、空が紫色になる条件が整いやすいのです。

~台風の西側は風が”荒い”~
台風の中心より東側を危険半円・西側を可航半円と呼ばれています。これは、一般に台風に風が吹き込む東側の方が風が強く、西側の方が風が弱いことによります。が、これは理論的な話であり、台風といった自然現象は理論だけでは説明できないことも多々あります。現に、どのようにして台風の元となる熱帯低気圧が発生しているのかはわかっていません。
気象に関する伝承というのは多く存在し、その一つに「台風の西側の方が風が荒い」というものがあります。
これは、台風銀座である鹿児島県枕崎市の方がおっしゃっていたのですが、台風の東側よりも西側の方が風が”荒い”というのです。荒いというのがどういう事を表現しているのは定かではないですが、おそらく風が弱いときと強くなる時の差が激しいと言うことを言っているのだと思います。中心を過ぎた後も油断するなという意味もあると思います。
現地の人は台風の進路を見ただけで、家のどこから風が吹くというのも分かるほど、台風に感覚的に精通しており、この感覚的な伝承もバカにはできません。長い間、枕崎では台風被害に伴う死者は出ていません。みなさん、前もって台風に備え、必要に応じて言われなくても避難しているからです。大型台風が来るときは、鉄筋コンクリートの家に避難するそうです。感覚的に台風を知っているからこそ、台風に備えて身体が勝手に動くのかもしれませんね。

みなさんも、台風が来た時は西側だからと安全だと思うのではなく、西側の方が風が”荒い”と思って台風に備えるようにしましょう。

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