【スタッフのつぶやき】富本銭
1999年に奈良県明日香村で出土した「富本銭(ふほんせん)」を知っていますか?
日本最古の流通貨幣は「和同開珎(わどうかいちん)」と言われいますが、富本銭はそれより古く鋳造されていたことが分かっています。
ただ富本銭が実際にモノの売り買いの仲立ちをする「お金」として流通していたかどうかは分かっていません。
大昔の貨幣には、「ワシは金持ちやったんや!」と自分のお墓に入れる形だけのお金「まじない銭」というのがあり、富本銭もその一種だったという説もあります。
本来ならここで富本銭について熱く語るところですが、今回はあえて「和同開珎」についてのお話です。
むかし、私が通っていた高校の日本史の定期テストで出た問題。
「和同開珎の表を絵で描け」
なんじゃこりゃ?!となりますよね。
まず中央の穴は〇なのか?□なのか?
そして「和」「同」「開」「珎」の4つの漢字を使うとして、どの位置から始まるのか?
さらに時計まわりなのか?反時計まわりか?または上下左右なのか?左右は反対なのか?
答えは⑥の中央は□で「上から時計まわり」です。
和同開珎は古代中国の「開元通宝」を真似して作ったと言われていますが、その開元通宝や江戸時代に広く流通した「寛永通宝」が「上下右から左」(下図参照)なのを知ってると間違うというニクイ問題です。
(寛永通宝)
機械的に言葉を暗記しようとしてもなかなか覚えられません。画像と一緒に覚えた方が効率が良いので、暗記物はできるだけいろんなことを関連させて覚えていきましょう。
天王寺教室スタッフ