【スタッフのつぶやき】交直セクション
こんにちは。
天王寺教室の鏡畑です。
さて皆さんは「交直セクション」というのをご存じでしょうか?
電気には、直流と交流があるのはご存じのことだと思いますが、電車が使う電気も交流と直流の2種類があります。
それぞれ、メリット・デメリットがあり、日本の鉄道では上手に使い分けています。
~交流電化~
メリット:電圧を高くできるので、設置する変電所を減らすことができる。
デメリット:車両に載せなくてはいけない設備が増える。
=直流電化=
メリット:より多くの電車を走らせることができる。
デメリット:交流に比べて電圧が低いので、より多くの変電所を設置しなくてはならない。
例えば、列車の本数が多い大阪近郊は直流が多いですが、列車の本数が少ない北陸や九州では交流が多いです。
ちなみに新幹線は交流です。
あと電気を流すと、その周りに磁界が発生するため、地磁気測定所のある付近の路線も交流となります。常磐線がいい例ですね。
さて、交流電化区間と直流電化区間の境のことを交直セクションと言います。
交直セクションでは、電気を流す区間と流さない区間が発生し電気を流さない区間を走っているとき、当然電車には電気が供給されません。
最近の電車では蓄電器を使って、セクション通過中も大きな電力を消費する空調以外はそのままですが、昔の電車では、この交直セクションに入ると、空調が止まり非常灯を除いて照明が切れます。
この非日常な経験ができる区間も、最近ではどんどん減ってきております。
今も照明が切れる体験ができるのが、門司-下関間の交直セクションです。
この区間では、先日七尾線から引退した415系が今も使われており、電源切り替えの際に照明が落ちます。
しかし、この経験ができるのも415系が活躍している間のみ。あと数年といったところでしょうか。
便利になるのはいいことですが、やはり寂しいですね。。。
交直セクション走行前
交直セクション走行中(七尾線 津幡-中津幡にて)
車内の明かりが消えて、非常灯が点灯しています。